シルクの原料である蚕(カイコ)の繭糸は繊維状の「フィブロイン」と、そのフィブロインの周りを取り囲む糊のような成分「セリシン」の2種類のタンパク質から構成されます。
皆さんはシルクと聞くと独特の光沢があり、スベスベ・サラサラした感触の生地を想像されると思いますが、生糸(セリシンが付着している状態)はシルク独特の光沢も少なく、手触りもゴワゴワしています。それを精錬という処理によって生糸の周りを取り囲む余分なセリシンを取り除き、フィブロインのみにすることによって、シルク本来の光沢や手触りが出るのです。
この精錬の際に排出される余分なセリシンを活用し、化粧品等の原料とすることが多く、シルク配合と称される化粧品のほとんどがセリシン配合のものでありました。しかし、前述のとおり、皆さんがご存知のシルクとは繊維部である「フィブロイン」のことであり、本当の意味での「シルク配合」とはフィブロインを配合した物であると弊社は考えます。